NISA枠を使えるのは富裕層?

資産運用

昨日10/17はNISAについて衝撃的なニュースがありました。

政府、NISA恒久化見送り 富裕層優遇批判で困難と判断

富裕層優遇??と思った方も多いと思いますが、恒久化見送りは決定したことなので仕方ありません。

不思議なのは理由です。

現行制度は富裕層への優遇だとの指摘があったため、という理由でした。

おそらくこれは建前上の理由で本音は別のところにあると思いますが、実状はどうでしょうか。

現行制度の利用限度額として、

 NISAは年間120万円

 積立NISAは年間40万円

と設定されています。

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平均的な世帯における投資可能額

平均的な家庭の年間で可能な投資額から考えてみます。

国民生活基礎調査結果より

平均所得は560.2万円とのことでした。

税引き後の手取りでだいたい455万円ほどになります。

平均収入は38万円/月となります。

また2017年の総務省「家計調査」によると

平均支出は約31.3万円/月とのことでした。

以上より貯金もしくは投資にまわせるのは差額の6.7万円/月となります。

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平均的な世帯の年間投資額は?

平均的な世帯でどれほどの方が投資を勉強しているでしょうか?

おそらく4割程度の方はしていそうですが、6割の方は興味がなさそうです。正確には投資とはただの”ギャンブル”だと思っている方が多そうです。

そのため毎月貯金できるなけなしの6.7万円をそんな”ギャンブル”には突っ込めません。

やるとしても6.7万円のうち2万円、よくて半分近くの3万円を”ギャンブル”に突っ込むのが限界でしょう。

それでも年間36万円です。

積立NISA枠の40万円すら使い切れない計算です。

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”平均”は集団を正確には表現できない

ここまで情報がそろっている平均世帯収入平均世帯支出で説明してきました。

しかし、実際には多数のお金の無い方たちと、少数の桁外れのお金持ちがいます。

このような極端な数字が含まれると平均では集団の実情を捉えきれません。

そのため良く使われるのは中央値です。

中央値とは文字通りある集団において注目する特性を大から小まで並べたときに中央に来る数字の事です。

例えば貯金が100万円ある人が10人、1000万円ある人が1人いたとします。

平均値は182万円となり、11人中10人は平均以下となります。

これは1人の極端な数字があるため、全体が影響を受けてしまっているためです。

実際でもこれと同じような状況が発生しています。

先ほどの平均収入560万円ですが、実際平均以下が全体の60%にもなります。

そこで中央値が必要になります。

中央値は極端な数字に影響を受けないため集団の実情把握にはよく利用されます。

今回の例でいうと100万円が中央値となり、集団の特徴を体現しています。

イメージが湧かなかった方は下図を参照願います。

一部の桁外れの富裕層に引っ張られ世帯平均収入は上振れしていますが、それでも年間40万円にも届きません。

そうなれば平均以下である全体の60%の世帯も年間40万円の投資は難しいでしょう。

以上より年間40万円以上投資が出来るのは全体の40%未満で、年間120万円も投資できるのはさらいにその数%ではないかと思います。

そういう意味で”富裕層への優遇”と言っているのかも知れません。

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