配当収入による不労所得を増加させるにはとにかく投資するしかありません。
投資可能額は”収入―支出”というシンプルな式で表現できます。
また不労所得を増加させるにあたって目標も重要になります。
簡単に言うと ”いつまでに、いくらのCFが欲しいのか?” です。
究極の目標は
生活費 < 不労所得 となる事です。
この目標まで突っ走るためには適宜設定された目標をクリアしていくとともに、目標までの位置を把握する必要があります。
現状のペースを把握する
まず現時点における収支から可能な投資額を明確にします。
例えば現在の収支では毎月5万円の投資が精一杯だとします。
また年2回からのボーナスでは毎回30万円が投資にまわせるとします。
すると年間で120万円の投資となります。
年間の配当は120万円×3.5%=4.2万円で、月々の配当は4.2万円/12カ月=3,500円/月です。
2年目、3年目となるにつれ配当も増えていきます。下表を参照ください。
年目 | 年初 | 投資額 | 年末 | 年間配当金 | 月間配当 |
1 | 0万円 | 120万円 | 120万円 | 4.2万円 | ¥3,500 |
2 | 120万円 | 120万円 | 240万円 | 8.4万円 | ¥7,000 |
3 | 240万円 | 120万円 | 360万円 | 12.6万円 | ¥10,500 |
4 | 360万円 | 120万円 | 480万円 | 16.8万円 | ¥14,000 |
5 | 480万円 | 120万円 | 600万円 | 21.万円 | ¥17,500 |
6 | 600万円 | 120万円 | 720万円 | 25.2万円 | ¥21,000 |
7 | 720万円 | 120万円 | 840万円 | 29.4万円 | ¥24,500 |
8 | 840万円 | 120万円 | 960万円 | 33.6万円 | ¥28,000 |
9 | 960万円 | 120万円 | 1080万円 | 37.8万円 | ¥31,500 |
10 | 1080万円 | 120万円 | 1200万円 | 42.万円 | ¥35,000 |
10年目にしてようやく月々のCFが3.5万円に到達しました。
実際には増配もあると思いますが、今回は話を簡単にするために省きました。
ちなみにこの先も計算を続けると29年目で毎月のCFが10万円を超えます。
この結果と自分の将来の目標とを比べることで、自分の現状の立ち位置を把握する事ができます。
将来の目標を決める
無理しないで自分の現状のペースである月5万円+ボーナス60万円の投資だと、10年経っても月3.5万円しか配当がもらえないということがわかりました。
月3.5万円ではおこずかい程度です。
生活費 < 不労所得 の困難さを感じるかもしれません。
しかし、それだけでは意味が無いので次につなげます。
”いつまでに、いくらのCFが欲しいのか?”を明確にします。
例えば子供たちの教育費等を考えて、
”10年後に、毎月5万円のCFが欲しい”
という目標を立てたとします。
すると年間の必要投資額は180万円となります。
年目 | 年初 | 投資額 | 年末 | 年間配当金 | 月間配当 |
1 | 0万円 | 180万円 | 180万円 | 6.3万円 | ¥5,250 |
2 | 180万円 | 180万円 | 360万円 | 12.6万円 | ¥10,500 |
3 | 360万円 | 180万円 | 540万円 | 18.9万円 | ¥15,750 |
4 | 540万円 | 180万円 | 720万円 | 25.2万円 | ¥21,000 |
5 | 720万円 | 180万円 | 900万円 | 31.5万円 | ¥26,250 |
6 | 900万円 | 180万円 | 1080万円 | 37.8万円 | ¥31,500 |
7 | 1080万円 | 180万円 | 1260万円 | 44.1万円 | ¥36,750 |
8 | 1260万円 | 180万円 | 1440万円 | 50.4万円 | ¥42,000 |
9 | 1440万円 | 180万円 | 1620万円 | 56.7万円 | ¥47,250 |
10 | 1620万円 | 180万円 | 1800万円 | 63.万円 | ¥52,500 |
”毎月10万円投資にまわし、年2回のボーナスを毎回30万円ずつ投資しなければ、
年間で180万円の投資が達成できないな”
と考える事ができます。
自分の行動に落とす
現状と将来目標が明確になったところでざっくりですがやる事とその目標が明確になります。
今回で言うと毎月の投資額5万円→10万円に増額する事が必要であるとわかりました。
5万円の差額をどう埋めるかが重要なアクション項目となります。
この項目が自分の行動に制約をつけるものとなります。
5万円のうち半分の2.5万円分は収入増で対応、もう半分の2.5万円分は支出減で対応するとします。
収入を増やす
残業を増やす:時給2千円だとしても12.5時間追加で残業をします。
副業をやる:ブログやせどりなど自宅でできるものから外に出て働くバイトなどです。
支出を減らす
通信費:格安SIMに変えましょう。これだけで月1万円は安くなります。
車:所有するだけでローン返済、保険、ガソリン代、車検代、部品代など多くのお金がかかります。乗る機会が多いなら必要ですが、せめて”中古”の安めの物にした方が良いです。将来CFが潤沢になってきたら気に入った車を買えば良いのです。
家:買ってしまったらここはいじれません。しかし賃貸ならチャンスはあります。安いところに引越すか、家賃交渉しましょう。いくらか安くしてくれるところも多いです。
まとめ
現状と目標との差から如何に具体的な行動に落とせるかが成否の分かれ目です。
どのように行動に落とすかが曖昧だと結局実行されることなく終わってしまいます。
ここを意識して計画を立てることをおススメします。
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