11月14日、経団連が大手企業の年末のボーナス(賞与・一時金)妥結額の第1回集計を発表しました。
回答した12業種82社の平均は前年冬から1・49%増の96万4543円であり、第1回集計としては2年連続で過去最高を更新し、5年連続で90万円を超えたとのことです。
従業員からすれば額が多いほど良いに決まっていますが、重要なのは使い道です。
ボーナスの使い道
本日11月15日に ZUU online にて2019年冬のボーナスの使い道についての調査結果が公開されていました。
記事→もうすぐボーナスシーズン!みんなの使い道と投資への関心は?
2018年冬のボーナスの使い道に関する調査結果は以下の通りでした。
1位:貯蓄 48.0%
2位:ローン返済 18.5%
3位:教育費関連 17.7%
4位:旅行 16.0%
5位:家電 15.1%
2019年夏のボーナスの使い道も似たようなものでした。
投資したいと回答したのは6%だったようです。
既に投資をしている個人投資家の多くは上述の考え方はあまり無いのではないかと思います。
96万円を投資にまわした時のリターンをまず考えるでしょう。
使い道に計画性はあるのか
「将来が何となく不安だから、とりあえず貯金しておこう」というの1位貯金の正体だと思います。
明確な目標があるわけではないので、いざとなったら簡単に切り崩されるようなものです。
そういう意味では将来に向けた資産形成というには少し弱いのではないかと思います。
またローン返済や教育費関連の支払いにボーナスを期待するとは、月々の収支はどうなっているのでしょうか?
ただ、たまの娯楽として”旅行”などに使うのは良いと思います。年に一回でも海外旅行にいけると良い経験になります。
もちろん100万円の旅行を毎年しててはいけませんが。
将来”差”がつく投資
ではここでどのくらいの差がつくのかを具体的な数字で考えてみます。
ボーナス1回につき35万円投資するとします。すると年間で70万円投資する事になります。
運用利回りは3.5%です。
また月々は投資はしないとします。貯金でも浪費でもするとします。
20年後はこのようになっています。
年目 | 年初 | 投資額 | 年末 | 年間配当金 |
1 | 0万円 | 70万円 | 70万円 | 2.45万円 |
2 | 72万円 | 70万円 | 142万円 | 4.99万円 |
3 | 147万円 | 70万円 | 217万円 | 7.61万円 |
4 | 225万円 | 70万円 | 295万円 | 10.33万円 |
5 | 305万円 | 70万円 | 375万円 | 13.14万円 |
6 | 389万円 | 70万円 | 459万円 | 16.05万円 |
7 | 475万円 | 70万円 | 545万円 | 19.06万円 |
8 | 564万円 | 70万円 | 634万円 | 22.18万円 |
9 | 656万円 | 70万円 | 726万円 | 25.4万円 |
10 | 751万円 | 70万円 | 821万円 | 28.74万円 |
11 | 850万円 | 70万円 | 920万円 | 32.2万円 |
12 | 952万円 | 70万円 | 1022万円 | 35.77万円 |
13 | 1058万円 | 70万円 | 1128万円 | 39.48万円 |
14 | 1167万円 | 70万円 | 1237万円 | 43.31万円 |
15 | 1281万円 | 70万円 | 1351万円 | 47.27万円 |
16 | 1398万円 | 70万円 | 1468万円 | 51.38万円 |
17 | 1519万円 | 70万円 | 1589万円 | 55.63万円 |
18 | 1645万円 | 70万円 | 1715万円 | 60.02万円 |
19 | 1775万円 | 70万円 | 1845万円 | 64.58万円 |
20 | 1910万円 | 70万円 | 1980万円 | 69.29万円 |
総積立額は1,400万円です。
それが20年後には1,980万円になります。つまりプラス580万円です。
また20年後の配当金は年間70万円にもなります。
ボーナスがもう一回あるようなものです。
ここまで来てしまえば、あとは追加投資無しでも毎年70万円もらえるようになります。
もちろん20年かけずとも入金力を高めればそれに比例して配当金の額も増えていきます。
つまり将来自由な生活を送りたいなら今浪費している時間もお金も可能な限り減らすべきです。
頑張っていきましょう。
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